がん抑制遺伝子の発見

がん抑制遺伝子の研究は数多くの研究機関で取り組まれてきました。
この遺伝子の発見はがんに関わる薬の開発手法を根本的に変革する可能性を秘めているため注目されます。
遺伝子に対する薬品開発は、効果、効能が大きいため、大きな期待を背負っている一方で、その副作用に未知の部分が多いのも事実です。

最終的に人間への応用が完成する薬品開発には、
まだ10年単位の時間を要することは否めませんが、
成功したならばがんという病の撲滅も期待できるやもしれません。

一日でも早く、その日が訪れることが待たれます。
 

国立がんセンター、がん抑制遺伝子を発見

国立がんセンター研究所の大木理恵子研究員らは、がんを抑制する遺伝子「PHLDA3」を発見した。人のがん細胞にこの遺伝子を入れると、がん細胞を死滅させることが分かった。新たな抗がん剤や診断法の開発につながる成果。米科学誌「セル」に6日、発表した。
多くのがんでは発がんの過程で「Akt」というがん遺伝子が働く。Akt遺伝子が作るたんぱく質は細胞膜にあるリン脂質と結合し、がんを引き起こす。今回発見したPHLDA3が作るたんぱく質は、Akt遺伝子のたんぱく質と同じ細胞膜のリン脂質に結合。Akt遺伝子のたんぱく質が細胞膜に結合できなくなり、がんを防ぐ。

PHLDA3の作るたんぱく質と似た構造の化合物を合成すれば、新たな抗がん剤の開発などに結びつく可能性があるという。
(2009.2.6 日本経済新聞

 

 


<がん>抑制遺伝子を特定…国立がん研の研究員ら

正常な細胞ががん細胞に変わるのを直接防ぐ遺伝子を、国立がんセンター研究所の大木理恵子研究員(分子生物学)らが特定した。さまざまながんの治療や診断の開発に役立つ可能性がある。6日付の米科学誌セルで発表した。
すべての正常細胞は遺伝子「Akt」の働きが異常になると、がん化することが知られている。通常、がん抑制遺伝子「p53」が司令塔となって、Aktががん化するのを防いでいるが、指示を受けて働く遺伝子の正体は謎だった。

研究チームは、がん細胞が死ぬことなく異常に増殖することから、細胞死を引き起こす遺伝子「PHLDA3」ががん化と関係があるのではないかと注目。ヒトの肺がん細胞を調べたところ、この遺伝子が欠けていることを突き止めた。また、Akt遺伝子の働きも異常に活発化していたことも確認した。【江口一】

2009年2月6日2時34分配信 毎日新聞

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